大学トップが語る
元気で進化する大学改革に向けて
●建学の精神
漢学を中心とした東洋の文化を教授・研究することを通じて、その振興を図ると共に、儒教に基づく道義の確立を期し、さらに東洋の文化を基礎として西洋の文化を摂取吸収し、東西文化を融合して新しい文化の創造を目ざす。
●教育の理念
大東文化大学は、建学の精神に基づき、東洋の文化を中心として広く世界の文化に関する諸学を研究・教授し、その振興を図ると共に、東洋固有の文化を尊重し、その伝統的美徳を身につけて豊かな人格の形成に努め、併せて国際的な視野を持ち、世界の文化の進展と人類の幸福の実現に寄与できる有為な人材を育成することを目ざす。
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東西文化の融合による新しい文化の創造を目指して
大東文化大学の前身母体である大東文化協会は、1923年(大正12年)に帝国議会の決議によって創設されました。これは、ひたすら西洋化にむかう日本を憂いた当時の有識者たちが、日本やアジアの文化を基礎にしたアイデンティティを基に、西洋文化の良い部分を吸収していこうと提案したのが始まりでした。そして、東洋の文化を基礎として西洋の文化を吸収し、東西文化を融合して新しい文化の創造を目指すという理念を、建学の精神として掲げたのです。
この「東西文化の融合」という精神は、大東文化大学となった現在も脈々と受け継がれ、今では「East-West Center」としての役割を担うという現代的課題にまで発展しています。これは洋の東西の中心に位置して架け橋になるということで、この役割こそがこれからの大学に必要とされることだと考えています。例えば本学では毎年、450名を超える外国人留学生を迎え、本学からも300名以上の学生が世界各地域で学んでいます。さらに学内には、外国文化に深い学識をもつ先生方が豊富で、日本人学生との交流が盛んなことから、外国人留学生にとっても有意義な学びの場を提供しています。「骨太な国際人」の養成こそが本学の特色です。
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地域との連携を深めた大学づくり
東西文化の融合を進め、交流の場となるためにはまず、自らの足元である地域にどっしりと根を下ろしていなければなりません。そのため本学では「アジア・世界に開かれた都市型大学の創造」を目標に掲げ、地域と地域の連携をリードするとともに、全世界に広がる共生型ネットワークの核となる大学づくりに取り組んでいます。
この考えに基づいて今年四月には、地域社会に開かれた公開講座を中心に活動しているエクステンションセンターを「地域連携センター」と改称して一新しました。ここでは在学生から一般の方まで広く門戸を開き、スキルアップを目指す講座やライフスタイルにプラスになる講座など、76講座を開設しています。実践型教育の徹底です。
また、本学と板橋商店街、板橋区が連携して進められている地域活性化事業もそのひとつです。これは、地域社会の中で実体験を積み、将来地域の中堅リーダーとして活動できる人材も育成することが目的です。そこで学生たちは日々商店街の人々と共にまちづくりを行なっており、なかいたばし商店街では環創堂という活動拠点を設け、商店街振興策を企画・実施し、活気ある商店街をつくろうと活動しています。
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地域から学び、国際社会へ羽ばたく
このほかにも、地域から学ぶという姿勢のもとで行なわれている活動も、多方面で展開しています。例えば公務員志望の法学部学生は、夏休みに東松山市役所で十日間のインターンシップが経験できます。さらに玉川村で行なわれる田植え体験には毎年、50〜60人の環境創造学部の学生が参加しています。また、スポーツ・健康科学部ではアスリートの育成だけでなく、地元の臨地実習もカリキュラムに組み込んでいます。こうした活動を通し、地域のさまざまな問題を共同研究していき、そこから学生たちは国際社会への第一歩を踏み出していきます。
そして、地元住民が最も集まるイベントの代表格が、国際関係学部が総力を挙げて取り組んでいる「ASIA MIX」です。これは「アジアを五感をとおしてヴァーチャルに体験しよう」をコンセプトに、毎年6月上旬の3日間開かれるイベントです。期間中はアジア各国、各地域の郷土料理を屋台形式で振舞う「アジア料理祭」を中心に、民族芸能鑑賞会やアジア映画祭など、さまざまな企画を催しています。人と人とのふれあいと交流を大切にしているのです。
共生・共働の精神を育み、社会に貢献できる人材を育成
大東文化大学は今年、文学部、外国語学部、経済学部、経営学部、法学部、国際関係学部、環境創造学部、スポーツ・健康科学部の8学部(19学科)に 3327名の新入生を迎えました。この新入生を迎えるにあたり、本年度から東松山キャンパスでの「総合教育科目」を「全学共通科目」に再編成。教養教育を一層充実させるとともに、専門教育との有機的連携をさらに強化する、教育改革を推進しました。また、板橋キャンパスでは整備事業が今年の5月に完了し、教育研究環境が一段と充実しました。
これからも自己革新を進め、生活の場である地域社会、そして私どものキャンパスのなかから教育や研究を通し、世界の人々と共生・共働して社会に貢献できる人材を育成していきたいと考えております。
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