コッコッコッ・・・
何者かの足音が聞こえる。
足音の男は、男、女、そして五歳ぐらいの男の子が入っているカプセルの前で止まり、言った。
「貴様らは、失敗作だ。 だが、最高傑作だ・・」
カプセルの中の男が言った。
「そうだ、だからおまえらは俺らを殺せない。 わかっているならここから出せ!」
「何を言っている。 危険分子のお前らを出すわけがないだろう? それに、廃棄できんならこうするのみさ!」
と言って足音の男はカプセルについているレバーを引いた。
すると、カプセルの下の方から白い煙が出てきた。
「な! これは・・やめろ、やめろぉぉぉぉぉ!!」
「ふん、人形の分際であのお方にたてつこうとする� ��らこうなるんだ。」
「ぐああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「・・・あああぁぁぁ!」
「きゃ!」
なかなか起きてこないヴィルトゥスを起こしにきたリリアが驚きの声を上げた。
すこし混乱しているヴィルトゥス、周りを見て、自分の家かを確認した。
「なんだ・・夢か・・?」
「夢か・・じゃないわよ! いつまで寝てるつもり? もうフライド来てるよ。」
omonikeは、ナイジェリアには何を意味します
とリリアが言うと、その本人が部屋に入ってきた。
「どうした? なんか叫んでなかったか?」
「あ、いや、なんでもない。 それより支度は済んだのか?」
「支度ができてないのはお前だけだ。 早く支度しろ、俺は先にメシ食ってるから。」
「メシ?」
両親のいないフライドのメシはいつもアーノイド家が出してあげている。
しかし、アーノイド夫妻の目が悪くなって以来、火を扱うのは危険だとして、食事係はヴィルトゥスになっている。
その本人が寝ていたのになんでメシができているのか不思議だった。
「誰が作ったんだ? 隣のおばさんか?」
「あたしが作りました。」
と少し自慢� ��な表情でリリアが言った。
「へぇ〜、リリアって料理できたんだ。」
ヴィルトゥスが意外そうな顔をして言った。
「へぇ〜、あたしが料理できないと思ったわけ〜?」
疑いをかけるような目でリリアがヴィルトゥスを見た。
「あ、いや、そーゆー意味じゃなくて・・」
「じゃ、どーゆー意味?」
「えと・・それは・・・」
答えを返せないヴィルトゥス。
「そんなこと言うなら、ヴィルトゥスご飯抜き!」
「んな! ちょっと、それは勘弁!」
"ウィリアム· E 。トービンと"マサチューセッツ州"
「ごめんなさい、は?」
「・・・ゴメンナサイ・・・」
それを聞くとリリアは微笑んで言った。
「許してあげます。」
「お二人さん、朝っぱらから二人の世界作らないでくれないか?」
今まで二人のやり取りを横で見ていたフライドが言った。
「「作ってない!」」
二人同時に言った。
「と、とにかく、支度するから待ってってくれ!」
それから十分程度で支度を済まし、朝食を食べ、出発のため、村の門へ行った。
するとそこには村人ほぼ全員が来ていた。
「ヴィルトゥス、がんばりなよ!」
「ヴィル兄ちゃん、帰ってきてねー!」
「フライド、暴れてこいよ!」
みんな、三人の見送りだった。
「ヴィルトゥス� �お前の故郷はここだ。 お前が何者であっても。 だから、辛いことがあったらいつでも帰って来い。」
と、ジーク。
「あぁ、わかってる。 俺の故郷はここだ。 だから、絶対生きて帰ってくる! 約束だ、じぃちゃん。」
ヴィルトゥスがそう言うと、ジークが燃えるように赤い色をした宝玉をポケットから取り出し、ヴィルトゥスに手渡した。
「これは?」
グアダルーペ·イダルゴ条約は何でしたか?
その宝玉は、ただの宝玉ではないことが持った瞬間にわかった。
何か、大いなる力を持っている。
そんな感じがした。
「これは!」
と驚いた顔でリリアが宝玉を見て言った。
「やっぱり何かあるのか?」
宝玉から何か力を感じ取ったヴィルトゥス。
リリアの驚きを当然のように受け止めた。
「これは、火の宝玉と言って、エーテルが残した武器の潜在能力を引き出すものよ。」
「そうか、やっぱそうゆうもんだったか。」
「そろそろ出発しよう。」
とフライド。
「あぁ、わかった。 でも、どこかあてはあるのか?」
ヴィルトゥスがリリアにふった。
「まずは、エーテルの武器を探� ��ないと・・・。」
「それなら剣の森なんかどうだ?」
地理に詳しいフライドがすぐに答えた。
「どうゆう所なの?」
「ここから北東にある森さ。 気がうっそうと生えていて、奥に進むと神木と呼ばれる木に大きな剣が刺さっているらしい。 でも、その剣を抜いた奴はいない。」
「よし! それじゃまずは剣の森だな! 二人とも、行こう!」
と言って、三人は旅立った。
期待と不安を抱きながら・・・。
続く
後書き
0 件のコメント:
コメントを投稿